【ローソン】大事なのは目の前の人にどれだけ向き合えるか。ローソンらしさを追求したデザートづくりの舞台裏とは
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今では、18万人以上の仲間が「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」のグループ理念の元、マチのみなさんの暮らしを豊かにするお手伝いをしています。
この1年は、コロナウイルスの影響で世界の情勢が大きく変わりました。
進行中の企画が中断したり、新たな体制を求められたり。なかなか進みきれない部分もあったかと思います。
当コラムは、グループ社員の皆様に “ローソングループで働く仲間の仕事への想い” を知ってもらうことを目的に、8人の社員にスポットをあてた企画です。普段顔を合わせることはない、けれど同じグループの仲間たち。彼ら、彼女たちは、普段どのような仕事をどんな想いで取り組んでいるのでしょうか。
第一回目は、株式会社ローソンでデザートの企画開発を担当されている白鳥瑞穂さんに、普段のお仕事内容について詳しくお話を聞きました。
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株式会社ローソン ベーカリー・デザート部
白鳥瑞穂(しらとりみずほ)
高校生から7年間ローソン店舗でアルバイトを経験。その後、クルー入社制度の1期生として2017年株式会社ローソンに入社。
店舗社員1年、店長1年、ASV(アシスタントスーパーバイザー)を半年経験した後、東北商品部へ。
東北限定ベーカリー・デザートの企画開発を経験。この春より本社の商品本部ベーカリー・デザート部へ。全国のローソンで販売するデザートの企画開発を担当。
ローソンデザートの企画開発を担当
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ー現在の業務について教えて下さい。
商品本部ベーカリー・デザート部でチルド洋菓子を担当しています。
具体的な業務内容は、作りたい商品の企画を考え、メーカーさんと一緒に原料や規格の相談をしながら商品を形にしていくという仕事です。
納得できる味・食感・風味が出るまで試作品の制作を何度も繰り返し、形になったところで部長プレゼンに挑みます。そして部長プレゼンを通った中でメイン商品は社長プレゼンの権利を得ることができ、合格をすると実際に店舗に並ぶ商品になります。
最近では、「もちぷよ6個入り」「ミルクプリン2個入」「夏のカップケーキ」「クリスマスケーキ」、そして8月に発売される予定の新作デザートも担当しました。
愛される商品づくりの一歩は、どれだけ目の前の人に向き合えるか。
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ー今年の3月までは、エリア商品部として「東北」でベーカリー・デザートの企画開発を担当されていたと聞きました。
商品本部は、全国展開する商品の企画開発をするのに対して、エリア商品部では、地域限定商品の企画開発をする部署です。
私が東北にいたときは、プロモーション部と営業部、そして地域に密着し多店舗経営をするマネジメントオーナーさんと連携し東北各県の特色を取り入れた「どらもっち」の開発をしました。
ー都心部と地域では、企画内容や出来上がる商品にどのような違いがあるのでしょうか。
東北の方は地元の特産品を盛り上げよう、購入しようという傾向があり、それが商品にも反映されていました。
その中で私が開発していたのが、先にも話した「どらもっち」です。
「どらもっち」は元々全国展開されている人気の商品です。その人気商品をエリア限定版として再構築する企画で、地元のオーナーさんたちと一緒に企画開発し「ずんだ」や「りんご」などの地元の特産、銘菓を使うということで、より熱意を持ち取り組んでくださったのを覚えています。
ーエリア版どらもっちの商品開発では、どんな難しさがありましたか。
開発にはコスト面や、メーカーさんにできることにも限界があったりと、企画をそのまま商品にするのは難しかったです。しかし、オーナーさんそれぞれに想いがあるからこそなんとか形にしたいと思っていました。そのために何度もオーナーさん、東北営業部、プロモーション部と打ち合わせを重ねては企画を練り、それを持ってメーカーさんへの交渉することを繰り返しました。
その結果、自信を持っておすすめできる本当に美味しいデザートが完成したんです。特にずんだ味は、予想以上に売れ、SNSで「全国展開してほしい」とのお声もありました。オーナーさんもメーカー担当者もとても喜んでくれ、踏ん張ってよかったなと.....あの日の感動はこれから先もずっと大切にしていきたいです。
もちろん一筋縄では行きませんでしたが、当事者たちが想いを持った本気のものづくりを経験できたことは、とても良い経験になりました。愛される商品は、どれだけ目の前の人とその先のお客さんに向き合えるかで決まるんだなと勉強になりました。
ローソンらしさとは、売り場のワクワク感。エンターテイメントを感じられるコンビニへ。
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ー本社のある商品本部へ異動され2ヶ月がたちましたが、いかがでしょうか。
商品本部へ異動し、最初につまづいたのが思考やリサーチ方法の切り替えです。
東北商品部では、コッペパンなどの地域に根付いた商品の取り扱いが多いのに対し、本社商品部では、新感覚の商品やスペシャリテなど最先端の商品を開発することが多く、これまでとは違う視点が重要になります。
ーなるほど…!流行はどの様に掴んでいますか。
話題になっているものがあれば、なぜ人気なのかを知るためにお店へ行き、どんなお客さんが来ているかや注文の仕方、食べているときの表情まで観察し、部に戻ってメンバーで話し合う、その繰り返しですね。最先端のものを積極的に取り入れることも、ローソンらしさの一つだと思っているので、自分で足を運んで感じることは重要視しています。
ーローソンらしさ、ですか。
私は、売り場にワクワク感を出すことがローソンのデザートらしさだと思っています。
日常で気軽に立ち寄るコンビニだからこそ、テーマパークのようなエンターテイメントを感じてもらいたいんです。
ー最後に、働く中でやりがいを感じる瞬間を教えて下さい。
やはり、担当したデザートはどれも我が子のような感覚なので、店舗でお客様が実際に手にとってくれたのを見ると心の中でガッツポーズしちゃいます。どんなお客様に買っていただけているのかも見たいので、よく店舗のデザート売り場をウロウロしています(笑)
あとは、各店舗からの発注数が上がると嬉しいですね。現場を一番知っているのはやはりオーナーさん達なので、認められたような気がして、もっと頑張ろうとモチベーションも上がります。これからも目の前の人・コト・商品に向き合い、誠実なものづくりをしていきたいと思っています。
入社4年目、ローソン歴は11年目
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ー入社前は、ローソンでアルバイトをしていたと聞きました。
高校1年生から大学4年までの7年間、ローソン店舗のクルーとして働いていました。7年間ってなかなか長いですよね。入社の前日まで働いていました。
ー白鳥さんは、クルー経験者(アルバイト)が社員として入社できる制度でローソンに入社されたんですよね。
そうですね。実はあまりこの制度のことは知らなくて。卒業後はローソンで、社員として働きたいと考えていたところ、オーナーさんがこの制度を紹介してくださり応募しました。同期の中にも何人か同じ制度で入社した人もいると思います。
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ーなるほど。アルバイト時代からローソンへの入社を考えていたのには、なにかきっかけがあったのでしょうか。
アルバイト先のオーナーさんにとてもお世話になったので、なにか恩返しができないかとずっと考えていました。オーナーさんから、現場ならではの悩みを聞いていたので、これからは社員の立場からオーナーさんを含めお店で働く皆さん、そしてお客様を幸せにできないかと思ったのがきっかけです。
あとは、プレミアムロールケーキにも影響されていますね。新発売の当日、デザートの商品棚すべてプレミアムロールケーキが置かれているのをみて、圧巻だったのを覚えています。商品自体も尖った印象の商品が多く、チャレンジングな会社だなという印象がありました。
入社当時に思い描いていたキャリアと、現在。
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ー大学ではメディア専攻だったと聞きましたが、入社当時はどのような部署を希望されていましたか。
メディアを勉強していたので当初はマーケティング本部志望でしたが、オーナー含め現場の力になりたいという意味では、SV(本部と加盟店をつなぎ、加盟店の経営についてアドバイスをする仕事)もいいなと思っていました。
ー商品部は、希望していなかった。
入社当時はそうでしたね。けれど結果としてお客様の反応が顕著にわかる点では、現在の商品部も広義の意味ではメディアと同じなのかなと。様々な業務につくことで多様な視点を持てるようになり楽しいですし、とてもやりがいを感じています。
これまでも、目の前の仕事に向き合うことでそれぞれの業務の楽しさや意義を見出してきたので、そこは今後のキャリア上でも大切にしていきたいですね。
入社から2年半後、突然「東北」への異動することに
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ー社員として店舗勤務を2年、ASV(アシスタントスーパーバイザー)を半年経験後、東北商品部へ。不安はなかったですか。
辞令がでる半年前にASV(アシスタントスーパーバイザー)になったばかりのタイミングだったので、辞令を聞いたときは驚きました。これまでお世話になったオーナーさんはもちろんお店の皆さんに恩返しがしたくて一人前のSV(スーパーバイザー)になるために奮闘しているところだったので、向いていなかったのかなと少し落ち込みましたね。
勤務エリアが、馴染みのある関東から東北へ変わることもそうですが、なにより職種ががらりと変わることに一番の不安がありました。
ーなるほど。そこから気持ちを立て直すためにどのようなことをされましたか。
自分の中で辞令に正面から向き合いました。考えていくうちに、商品部への異動はあまりないことだからこそ頑張ってみよう、商品部で頑張ることも回り回ってアルバイト時代にお世話になったオーナーさんを含めお店で働く皆さんへの恩返しにも繋がるのではと思うようになりました。
東北への異動から1年半、商品本部(本社)へ
ーそして、そこから1年半後には、商品本部(東京本社)へ。
思いのほか早くて、これもまた驚きましたね(笑)
ローソンでは、3年、5年、10年後の希望キャリアを定期的に上司へ相談するタイミングがあるのですが、その際に3年後は商品本部で働いていたいと話していたんです。すぐに異動したいというよりも、3年間は東北で学びその先で本社へ行けたら良いなと。
すると、希望提出後の3ヶ月後に辞令が出たので、これまた突然だなと(笑)嬉しかったですが、MDにあがりまだ1年も経っていないタイミングだったので不安も大きかったです。
入社4年での異動。大切なのは目の前の仕事に向き合うこと
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ー入社当時から目標が明確だった白鳥さんですが、入社4年目にして3回の職種変更を伴う異動は想定外だったと思います。その中で大切にしてきたことはありますか。
常に「今」の仕事でオーナーさんやお客様のためにできることがしたいという想いを大切に、ひたすら目の前のことを一生懸命やることを意識してきました。
もちろん未来のキャリアを考えることも大切ですが、そこを思い描きすぎてくすぶるよりも、今の仕事でしっかりと成果を出して多角的な視点を持つこと、経験を重ねることが一番の近道なのかなと。
今となってはアルバイトでの経験や店長、ASV、エリア商品部と、さまざまな経験をし、そこに関わる多くの方々と一緒に仕事ができたことは自分の武器になりました。その経験を活かして、商品本部でも店舗やお客様の気持ちを考えた仕事をしていきたいですね。
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ー今後挑戦したいことはありますか。
まずは、今携わっているデザート分野を極めたいと思っています。いずれは、他のカテゴリも経験をして幅広い商品知識をつけたいですね。そのためにも今は目の前のデザート開発にしっかりと向き合いたいです。
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