【お仕事紹介:ローソンインドネシア 小笠原 亮さん】インドネシアのローソンで売れている商品は?インドネシアで挑む新たなチャレンジ

当コラムは、ローソングループの仲間たちの仕事への想いを知ってもらうことを目的に、ローソングループで働く社員にスポットをあてた企画です。

今回お話を聞いたのは、ローソンインドネシアの小笠原さんです。

2001年 ローソン定期入社。中部エリアで店社員・店長を経験し、2002年にわくわく社員制度(新しい商品の開発担当)を利用して商品部に異動。関東や中四国のエリア商品部、本社の米飯開発担当などを経て、2015年からインドネシアに。 
入社した当時は、商品開発よりもマーケティングの仕事に興味があったという小笠原さん。
インドネシアのローソンならではの商品は?インドネシアでどんな想いで仕事に取り組まれているのか?など色々と聞いてみました。

小笠原 亮 さん/ PT LancarWigunaSejahtera シニアマネジャー

ローソンは現在、中国を中心に、東南アジア、ハワイなど海外に約5,000店舗を展開。インドネシアには2011年夏に1号店をオープンし、店舗数は2022年1月時点で約65店舗。すべて首都ジャカルタ近郊にあります。

インドネシアに日本式メニューを採用。今では人気商品に。

―まずはじめに、インドネシアへ行かれた経緯を教えてください。希望されて行かれたのでしょうか。

はい。インドネシアに赴任したのは2015年なのですが、その5年ほど前から、いつかは海外で働きたいと考えるようになり、当時の上長にも海外勤務の希望を出していました。

―なぜ海外で働きたいと思ったのですか。

新しいことを一から作り上げる仕事に携わりたいとの思いを強く持っていました。何もないところに行って、一から作り上げることは、自分自身にとってとても勉強になると思っています。実際に行ってみたら基礎的な部分はできていたので、一からではなかったのですが。

―今はインドネシアでどのような仕事をしているのですか。

主な業務は商品開発のノウハウを現地のメンバーに伝えることです。また、こちらにはない新規のサービス(例えばデリバリーサービスなど)の導入にも携わっています。
実際の商品開発にも携わっており、現地の方の嗜好にあわせたインドネシアならではメニューや、日本のメニューをインドネシア風にアレンジしたものなど、様々な商品を開発しています。

―日本式メニューで人気の商品は。

一番ヒットしているのは「おでん」です。7年くらいかけて育ててきました。今ではインドネシアになくてはならない商品になっています。まずは、スープのベースが違います。日本のおでんは素材の味を楽しむのに対して、インドネシアの出汁は鶏肉からベースをとっているので濃い味が特徴です。1日600個ほど販売している看板商品です。意外な商品で言うと、恵方巻は売れています。予約商売を取り入れて、かつ現地化してスイーツにしたところヒットしましたね。

インドネシアではおでんのスープを辛口に調整することもできるそうです。

他には、「エナチキ」というフライドチキンです。名前を見て気付くかもしれませんが、日本の「エルチキ」を参考にしています。違うところは、インドネシアの人たちの味覚に合わせた辛い味付けという点です。1個15,000ルピア(約120円)とお手頃で、私の一押し商品です。

「エナチキ」:チキンに唐辛子ペーストを染み込ませており超激辛。さらにサンバルソースというチリソースをかけることも。フライドチキンは主にご飯のおかずとして食べられているため、店内で炊いたご飯をボール状に丸めて包み一緒に提供しているそう。

一方で、日本式を持ち込んで失敗したメニューもあります。幕の内弁当は日本では定番ですが、インドネシアでは、いわゆる上乗せ弁当が人気で売れません。吉野家が人気なので牛丼も開発したのですが、どうしても値段が高くなってしまい・・・1食に使える価格が200円前後のインドネシアでは売れませんでした。

【番外編:インドネシア商品売れ筋ランキング】
■総合ランキング
1位:おでん各種
2位:コーヒー(Lawson Coffee)
3位:エナチキ レッドホット(フライドチキン)

■おでん人気具材トップ3
1位:Odeng(韓国風さつま揚げ) (10,000ルピア、約80円) ※小笠原さんおススメ!
2位:Lobster Ball(海老団子)(3,000ルピア、約25円)
3位:Fish Stick(魚の練り物)(3,000ルピア、約25円)

Z世代に人気のカフェブランドに。チームで作り上げた「Lawson Coffee」。

―これまで携わった仕事で一番印象に残っていることは何でしょうか。

2020年夏に始動したコーヒープロジェクトでの取組みです。2021年11月に売場、商品をリニューアルし、現在「Lawson Coffee」というブランドで35店舗で展開しています。今後、全店舗へ導入していく予定です。

小笠原さんのおすすめはインドネシア産のコーヒー豆とミルクにこだわった「Es kopi susu AraBica Gayo」(ミルクコーヒー)(15,000ルピア、約120円)

プロジェクトでは、商品コンセプトから売場コンセプト、そして接客を含めたブランディングに取り組みました。
店舗従業員がお客様にコーヒーをサーブするまでにこだわり、従業員への接客研修も実施しました。また、インドネシアの方に「Lawson Coffee」の良さを知ってもらうにはどうしたらよいか、プロモーションも考えました。
プロモーションも単なる値引きではなく、立ち上げ当初は多くのお客様に知っていただくために「Buy 1 Get 1」キャンペーンのほか、食事のシーンで利用いただくために、サンドイッチやデザートとの組み合わせを提案しました。また、季節感を出すために、バレンタインフェアなども実施しています。店頭告知だけでなくSNSを活用するなど工夫をしています。
リニューアルから約1年が経ちましたが、販売数は1.5倍になり好調です。また、ある有名なコーヒーの調査でZ世代の中で3番目の支持をいただくことができ、プロモーションの効果が出ていると感じています。

―プロジェクトを通じて、大変だったこと、感じたことはありますか。

普段の業務が異なるメンバーをチームとして動かすプロジェクトは、インドネシアでは初めての取り組みでした。現地のメンバーがリーダーとなったのですが、どう進めて良いかわからず苦労していたので、私はサポート役に回り進め方などアドバイスをしました。
このようなプロジェクトの経験のない現地のメンバーや店舗従業員も巻き込み、一つの方向に向かせるというのは本当に大変なことも多かったですが、良い結果にもつながりチームワークも生まれ、とても勉強になったと感じています。

より多くの方にローソンの商品をお届けしたいと始めた新たな挑戦

―これから挑戦してみたいことはありますか。

今チャレンジしていることは、ローソンの商品を他のグループ会社に販売することです。アルファマート(ミニマート)はドライグロッサリーのみの店なので、ローソンのお弁当など人気のオリジナル商品を提供しようとしています。インドネシアにはいわゆる大きなベンダー工場がないので、店舗で販売するお弁当やフライドフーズ、おでんなどは、一部のローソンに設置しているマザーキッチンで調理してから近隣ローソン10~20店舗ほどに届けるという仕組みになっています。その仕組みをアルファマートへの商品提供でも活用したいと考えています.

当初、ビジネスになるか分からない状況だったのですが、実験をしてみて結果が出てきているので、現在拡大を検討しているところです。ぜひとも実現させて、より多くのインドネシアの方に、ローソンの商品を手にとってもらえる機会につながり、ローソンの商品を好きになってもらえたら嬉しいです。

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