マンスリーレポート
三鷹の森ジブリ美術館 2025年1月 マンスリーレポート
見る角度によって変わるあのシーン 企画展示「君たちはどう生きるか」展 背景美術編 開催中! パノラマボックス「インコ帝国」も必見
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宮﨑駿監督が描き下ろした新作
4つの小部屋に分けて、背景美術の魅力を紹介している企画展示「君たちはどう生きるか」展の第三部 背景美術編。展示室には、宮﨑駿監督が描き下ろした新作のパノラマボックス「インコ帝国」も設置されている。
色や大小さまざまなインコマンたちが暮らす様子が描かれているこのパノラマボックス。奥行き方向に絵が並べられた箱の中をのぞき込むと、平面で見るのとは違った楽しみ方ができるのが特徴だ。正面からだけではなく、ちょっと上や下などいろいろな角度から見て、どのように印象が変わるのかを確かめてほしい。
映画の中のインコの国
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▲少数精鋭の美術スタッフの中で、この絵を描いたのは、武重洋二美術監督いわく「独特の幼児性を持っている」という吉田昇氏。眞人が迷い込んだ異世界の背景画の多くは、吉田氏が描いたとのこと。
額縁に飾られた背景美術
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▲第一部、二部と同様にあえて“普通の美術館”のような形で絵が展示されている本展。絵は一点ずつ額縁に収められ、重厚な部屋の壁紙もこれまでとは一味違う雰囲気になっている。
見覚えのある風景
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▲今回「見覚えのある風景を」というオーダーを宮﨑監督から受けたと言う武重美術監督。非現実的な世界でありながらも入り込みやすい雰囲気は、まさに背景美術によってつくり出されているのかもしれない。
©2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli ©Museo d’Arte Ghibli
Photo /村上宗一郎
(月刊ローチケ1月号 掲載)
※過去のマンスリーレポートにて掲載の内容に関しまして、既に終了しているイベント・展示・メニューがあります。
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