2025年6月17日
TNFD提言に基づき、コーヒーを中心に事業活動と自然の関係を分析し開示
株式会社ローソンはこのたび、TNFD※1からの提言に基づき、原材料の調達から商品の製造、物流、店舗の運営に至るバリューチェーン全体を通じたグループの事業活動が自然環境に与える影響と依存の関係を分析し、開示しました。
開示した「TNFD提言への取り組み」についてはこちらへ
https://www.lawson.co.jp/company/activity/environment/tnfd/
※1 TNFD:Taskforce on Nature-related Financial Disclosures(自然関連財務情報開示タスクフォース)の略称。企業・団体が自身の経済活動による自然資本や生物多様性への影響を評価し、情報開示する枠組みを構築する国際的なイニシアチブ。
ローソングループは豊かな自然環境からもたらされる恵みを受けて日々の事業活動を行っています。例えば、商品を開発・販売する段階において木材や水、その他原材料などの天然資源を利用するなど、グループの事業活動は豊かな地球の恵みに支えられており、生物多様性が維持されていなければ当社の事業活動も持続可能ではなくなると考えています。
そこで、TNFD提言の4つの柱である「ガバナンス」「戦略」「リスクとインパクトの管理」「測定指標とターゲット」に基づき、グループの事業活動と自然環境がどのような関係にあるかを、自然環境への影響と依存という観点で分析しました。
その結果、商品の開発・販売において農作物・畜産物・水産物の生産が自然環境に大きく依存しており、かつ影響を与えていることを把握しました。特にコーヒー豆は、店内淹れたてコーヒーサービス「MACHI café(マチカフェ)」での取扱量が多いことから、掘り下げた分析を行いました。コーヒーバリューチェーンのどの段階にリスクと機会が存在するのかを整理したところ、原料生産において水資源への影響と依存が大きく、さらにリスクと機会においても多大な影響があることがわかりました。
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これらの課題とリスクを回避し、機会を増大させるため、「MACHI café(マチカフェ)」ではマチカフェの導入当初からレインフォレスト・アライアンス認証※2農園産のコーヒー豆の利用を推進しています。
また、コーヒー農園や生産地域を指定し、中長期的な取引関係を築くことで、農園の経済面での安定を図り、人権尊重や生物多様性保全の取り組みに対して支援を進めています。
今後も事業活動が自然環境に与える影響と依存の関係を把握し、生物多様性などに配慮した認証原料を使用した商品の開発・販売、資材の利用を進めるとともに、さまざまな取り組みでより持続可能な社会づくりに貢献してまいります。
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※2 レインフォレスト・アライアンス認証は生産者が動植物の生態系を保護し、生活を向上させ、農場労働者の人権向上を推進し、気候危機を緩和し適応する、より持続可能な農法に従っていることを意味しています。
★「ra.org/ja」についてはこちらへ(外部リンク)
https://www.rainforest-alliance.org/ja/
★当社の「レインフォレスト・アライアンス認証」に関する取り組みについてはこちらへ
https://www.lawson.co.jp/company/activity/environment/preservation/resource/biodiversity/
<関連する重点課題: 安全・安心と社会・環境に配慮した圧倒的な高付加価値商品・サービスの提供>
https://www.lawson.co.jp/company/activity/sdgs/#attempt_a