代表取締役社長 CEO
新浪 剛史
本日、2009年度決算を発表いたしました。主な連結業績数値は下記の通りです。
◆ | 営業利益 | 502億円 (前期比102.2%) |
◆ | 経常利益 | 494億円 (前期比101.3%) |
◆ | 当期純利益 | 125億円 (前期比52.8%) |
業績詳細についてはこちらをご覧下さい。
連結営業利益・経常利益において増益を達成することができましたが、株式会社ローソンエンターメディア元取締役による不正行為の影響で特別損失を計上したため、当期純利益は前年を大きく下回る結果となりました。
なお、本日、株式会社ローソンエンターメディアおよび株式会社九九プラスを当社の完全子会社とする株式交換を行うことを発表しました。今後はグループシナジーを更に追求し、収益の向上を図ってまいります。
■2009年度決算の主なトピックス
当期は、タスポ(成人識別たばこ自動販売機対応の成人識別ICカード)導入による好影響が一巡したことに加えて、消費者センチメントの低迷が続いていることと、天候不順が大きく影響し、ローソン単体の既存店売上高前年同期比は95.9%となりましたが、物流や原材料調達などにおける構造改革の効果を中心として、荒利益率は30.4%と前年同期差0.3%ポイント改善しました。
また、品揃え支援を中心としたFC加盟店オーナーへの支援を積極的に行う一方で、投資対効果の基準に基づきキャンペーンを峻別したほか、不要不急経費の削減に取り組んだ結果、前年度より販売管理費を削減しましたが、既存店売上高の苦戦を補えず、結果として単体営業利益は449億円の着地となりました。
子会社・関連会社については、生鮮事業が好調な株式会社九九プラスおおよびATM設置台数を増加させた株式会社ローソン・エイティエム・ネットワークスの好調が収益に寄与しました。なお、株式会社九九プラスは決算期変更の影響により、2009年度は14ヶ月間連結となっています。
以上の結果、連結営業利益は502億円と前年に比べて約10億円の増益となり、7年連続増益を達成しました。
■2010年度の取り組み
2010年度の主な取り組み事項は以下の通りです。
- 2010年3月より参画した、共通ポイントカード「Ponta(ポンタ)」の販売データと2009年度に全店導入を完了した次世代ITシステム「PRiSM」の活用を推進することでマチのお客さまのニーズにあった品揃えの実現に取り組みます。
- 引き続き3つの徹底※を推進することで個店の収益力を更に改善していきます。
- ローソングループ全体では、成長分野への投資を強化します。まずは、従来型ローソンの出店を抑制し、生鮮コンビニ「ローソンストア100」の出店を加速することで、お客さまのニーズの変化に対応し、客層拡大を目指します。また、海外においても上海だけでなく他の地域についても出店に着手するべく、体制を整えます。
なお、株主還元については上記で述べた、店舗投資の効率を図ることで増配原資を生み出すことで、10円増配の、年間一株当たり配当170円を見込んでおります。
株主・投資家の皆さまにおかれましては、引き続きご理解とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2010年4月14日
代表取締役社長 CEO
新浪 剛史
※3つの徹底:FC加盟店オーナー、従業員、クルー(パート・アルバイト)がローソン店舗を運営する際にもっとも留意すべき項目である、(1)マチ(地域のこと。具体的には個々の店舗が持つ商圏)に合った品揃え、(2)心のこもった接客、(3)お店とマチをきれいにする、という3項目にて定義されます。