みなさんもよく知っているローソンの“アレ”を
実際に作った人にインタビューしました。
裏話・苦労したこと・世に出た瞬間の気持ちなどなど
たっぷり語ってもらいます!
累計で約43億食を売り上げ!
現からあげクン担当の人!
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衝撃的なあの“チャレンジ”を
企画した人!
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「億チャレ!」で
新ビジネスを提案!
見事、予算を獲得した人!
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“からあげクンシリーズ”の担当者に
話を聞いてみた
1986年の販売から今も売れ続け、ローソンを代表する「からあげクン」。現在シリーズの開発を担当中の商品本部 デイリー・FF部の長崎 有美子さんにお話を聞いてみました。
「からあげクン」とは…
1986年4月15日に発売を開始し、現在もローソンを代表するFF(フライドフーズ)商品として愛される「からあげクン」。国産鶏のむね肉を使用し、一口サイズの食べやすさと美味しさから、現在で38年もの間愛されるロングラン商品。定番のレギュラー、レッド、北海道チーズ、さわやかレモン味をはじめ、これまで388種類のフレーバーが発売された(2024年7月現在)。また発売開始からこれまでの累計販売数は、43億食以上と、圧倒的な実績を誇っている。
Q1
2024年3月からデイリー・FF部門の「からあげクン」の担当になったとのことですが、実際にどのように商品化されるのか、その流れを教えてもらえませんか?
A1
ローソンを代表する商品である「からあげクン」は、定番商品以外に毎年15~20種類の新しい味、フレーバーが発売されます。そうした新商品を企画し、他のメンバーや社外の人も含めた「からあげクンチーム」と一緒につくりあげていくのが私の役目です。開発にあたっては、「国産鶏のムネの一枚肉使用すること」「一口サイズで食べやすいこと」といった、変えてはならない約束事を守りつつも、時代によって変わるお客さまの嗜好や味の好みの変化に伴って、少しずつ進化していくことを意識していますね。商品化までの流れとしては、まず社内のメンバーとアイデアを出し合い、検討を重ねて、その後、食品メーカーさんに試作をお願いします。ここで面白いのは、長年お付き合いいただいていることもあって、食品メーカーさんにも「からあげクンチーム」があること。ローソン側はもちろん、取引先の人も含め、多くの人のこだわりや想いが込められて新商品はつくりだされているんですよ。
Q2
「からあげクン」開発の中では、どんな苦労があるのか、ぜひ知りたいです。また担当として、世に送り出した商品はなんですか?
A2
新しい味、フレーバーをつくる際は、お客さまや社内の「からあげクン愛」が強い社員の声も取り入れながら、味をセレクトし、その後、本当に商品としてお店で売れるのか?をデータから読み解く作業がなかなか難しいです。あと、最近私が携わった、暑い夏に向けてさっぱりとした味を楽しんでいただけるようにと考えた季節限定の「ポン酢味」など、シーズンによって変わるお客さまの嗜好も加味しています。自分がゼロから関わっている商品が世に出るのは、来年くらいになりそうですね。他にも担当の仕事には、定番商品の販売促進や在庫管理業務もあります。皆さんに馴染みのある定番商品の売上を、一個増量キャンペーンなどの企画を実施して、いかに落とさないようにするか?にはいつも頭を悩ませています。また在庫の過不足がないようにも意識する必要があり、常に販売データを見たり、シーズンごとの売れ行きデータを見て計画を立てる大変さはあります。
Q3
歴史ある商品に関わる中で色んなプレッシャーもあるかと思いますが、逆に担当としてやりがいに感じること、嬉しかったことはありますか?
A3
「からあげクン」担当になって、今までと違うと感じるのは、とにかく社内の色んな人から、直接声をかけてもらったり、メールやチャット、電話などで連絡が来るようになったことですね。例えば、「こんな味が良いのでは?」「この季節にはこういうのはどう?」というアイデアはもちろん、「前の○○味は、ここが良くて、ここをもう少しこだわれば」など、建設的な意見、純粋に「この味を待ってました!おいしい」というような喜びの声も…。ローソン社員の中には、「からあげクン」が好きな人が多く、期待されているのを実感できますから、責任の重さも感じながらも、一方で手応えを感じています。あとは、ローソンと言えば「からあげクン」と多くのお客さまにイメージしていただいているので、その商品・ブランドに主担当として関わらせてもらっていること自体も光栄に感じています。
Q4
これからの「からあげクン」はどうなっていくのでしょうか? 新しい展開もあれば教えてほしいです。
A4
38年前に誕生し今もずっと売れ続けているレギュラーや、レッド、北海道チーズなどの定番商品は、今後も「からあげクン」シリーズをリードしていってくれることは間違いありません。私のミッションとしては、定番商品を守りつつも、新商品の企画・開発を通して、「からあげクン」全体をさらに盛り上げること、ブランド価値を上げることだと思っています。そのためには、ここ数年人気の高い「ソースinからあげクン」シリーズのようなチャレンジングな商品も必要だと思っています。そうした観点から、この夏には、からあげクンじゃない「海からクン」という魚やエビを使った姉妹商品の販売もスタートしました。こんな風に「からあげクン」から派生・進化させた新商品や新シリーズにも意欲的に挑戦し、「からあげクン」との相乗効果で、売上を伸ばしていけたらと思います。「からあげクン」も38歳となり、アラフォーですから、「大人からあげクン」とか、そんな新商品も面白いかもしれませんね。
Message
学生の皆さんにメッセージ!
ローソンは、1979年にコンビニエンスストア業界で一番最初にフライヤーを導入し、「からあげクン」をはじめ、コロッケなどの商品の販売を開始したように、常にチャレンジングで先進的なことに取り組んできました。その企業風土が今も変わらずあるのは魅力だと思います。やりたいと思ったことは、自ら手を挙げる、すぐには叶わなくても手を挙げ続けることで、実現できるチャンスも与えてもらえる会社です。自己実現がしやすいローソンで、皆さんも「MDになりたい」「からあげクン担当になりたい」と想っていただいたら、ぜひ叶え、活躍してください。
“盛りすぎチャレンジ”の仕掛人に
話を聞いてみた
その増量レベルに誰もが衝撃を受けた「盛りすぎチャレンジ」を作ったマーケティング戦略本部 プロモーション部の鈴木 啓子さんにお話を聞いてみました。
「盛りすぎチャレンジ」とは…
ローソンの人気商品であるカレーパンの総重量やサンドイッチの具材であるハムなどをお値段はそのままに47%増量! 特にプレミアムロールケーキのクリーム増量レベルがインパクト大で、SNSやメディアでも話題になるなど、大きな反響を呼んだキャンペーン。あまりの人気と話題性で、第二弾、第三弾の“盛りすぎキャンペーン”が実施されている。ちなみに47%という数字には、47都道府県、すべての人にワクワクを届けたいとの想いが込められている。
Q1
お客さまはもちろん、ローソン社員も驚いた「盛りすぎチャレンジ」のアイデアは、どんな風に生まれたんですか?
A1
私が所属するプロモーション部では、日々新商品や店頭での販売促進キャンペーンを企画しているのですが、その中で2022年の秋ごろから検討を始めたのが「盛りすぎチャレンジ」でした。当時は、コロナ禍が少し落ち着きはじめていたものの、原材料や物流コスト、電気代が大幅に値上がりし、物価も上昇するなど、多くの人が生活の困難さや閉塞感を感じていた頃だったんですね。そこで「ローソンを通してワクワクをお伝えし、少しでも楽しい気分になっていただきたい」という想いから企画はスタート。お得感を出すためには、シンプルに値下げするという方法もあるのですが、それではお客さまを少しでも元気づけたいという想いが伝えられないと、みんなで色んな意見を出し合いました。その中で、2022年6月から開始しているローソン・ハッピー・プロジェクト「ハピろー!」取組みと連動し、「日本全国47都道府県ハピろー!計画」と題して、お値段はそのままに47%増量した商品を提供することで、お得感とワクワク感を感じてもらい、元気&ハッピーになってもらう「盛りすぎチャレンジ」が誕生しました。
Q2
2022年の秋から企画が始まって、2023年2月にキャンペーンはスタートしていますが、それまで鈴木さんはどんな風に関わったのでしょう?
A2
私の役割は、「盛りすぎチャレンジ」のコミュニケーションを企画・実施する役割です。キャンペーン内容については、商品や営業、マーケティングの各部門のみなさんと一緒に話し合いを重ねる中で具体化していきました。話し合いは、最初はブレインストーミング的な雰囲気で各本部のメンバーが自由にアイデアを出し合い、ディスカッションを重ねました。それを元に商品サンプルが出来上がってきた後、私たちプロモーション部がどういうコミュニケーションをするか、具体的にどの媒体を使うかを決めていったという感じです。その中で私は、ローソンでも今までやったことのない「盛りすぎチャレンジ」のコミュニケーションの方針を決める大役を任され、プレッシャーを感じると共に苦労もしました。特に一番重要なキャンペーン名を決めるのは、すごく難しかったです。
Q3
ということは、「盛りすぎチャレンジ」の名付け親は鈴木さんだったんですね!
そんな責任ある仕事を任されてやはり大変でしたよね?
A3
はい。ほんとそれはもう、毎日頭を悩ませましたよ。ただ単に「増量キャンペーン」とするのでは、どこにでもあるようなネーミングですし、面白みもないですから。そこで、どういう名前ならお客さまに興味を持ってもらえるか、面白そうだからローソンに行ってみようと思ってもらえるかを念頭におきながら、考えました。仮案には、「ヤバすぎフェア」とか、「逆に内容がわかりにくくてヤバいよね」みたいな案もあったんですよ(笑)。そうした中で、実際の商品が出来あがってきた時に、それを見ながら「これかなり盛ってるね」「盛りすぎじゃない」という会話をしているのを見て、「盛りすぎ」というワードをセレクト。「盛りすぎフェアにしよう」とその時は決まったのですが、私はどうも納得いってなくて…。そこからまた考え直して、「このキャンペーンは、ローソンにとって初めてのチャレンジですし、お客さまにとっては、この増量した大きな商品を食べきれるかどうかのチャレンジでもある」ということで「盛りすぎチャレンジ」という名前を提案しました。その上で、お客様調査を実施し、社長の竹増さんを含め経営陣に提案しご承認をいただくことで、キャンペーン名が決定しました。
Q4
産みの苦しみを味わったわけですね。その甲斐あって、「盛りすぎチャレンジ」が大成功した時の喜びはどんなものだったんですか?
A4
そうですね。キャンペーンの名称が決まってからは、それに紐づくメインビジュアルやCMビジュアル決定、店頭告知用の販促物などの企画はすごくスムーズでした。もちろん、全国14,000店舗に配布する店頭幕やのぼり・ポスター・POPに「何か間違いはないだろうか?」という緊張感はスタート直前までありました。嬉しかったのは、お客さまから想像を超える反響があったことですね。「盛りすぎチャレンジ」を目当てにご来店されるお客さまがいらっしゃったり、SNSで「盛りすぎチャレンジすごい」「チャレンジしたよ!」の投稿が増えて盛りあがったり、また朝の情報番組にも取り上げていただいて嬉しかったですし、一緒につくったみんなと喜び合いましたね。もう一つ、「盛りすぎチャレンジ」でご来店いただくお客さまが増えたことにより、その後、第二弾、第三弾という風にローソンを代表するキャンペーンになりつつあることにも喜びを感じています。
Message
学生の皆さんにメッセージ!
ローソンの魅力は、一人ひとりの考えや想いを大切にし、チャレンジさせてくれる企業風土があることです。当然、失敗することもありますが、そんな場合でも上司や同僚がサポートしてくれるので心配は要りません。むしろ失敗の原因を洗い出して、改善し、次に活かせるようにすればOK、というような雰囲気があるのも良いです。私も入社後、バスチーの商品企画をさせてもらったり、今回のような「盛りすぎチャレンジ」に関わらせてもらったり、ローソンでしかできない貴重な経験をさせてもらえ、成長できました。みなさんも、きっと自分の成長につながる様々なチャレンジに出逢えるはずです!
“コーヒーのサブスク”を企画した人に
話を聞いてみた
ローソンが社員の働きがいを高めるために実施している「億チャレ!」を利用し、「コーヒーのサブスク」を発案した愛知・静岡営業部 愛知南支店の鈴木 聡さんにお話を聞いてみました。
「億チャレ!」とは…
ローソン社員であれば、店舗や本社社員、また、さまざまな部署や仕事内容、年齢、社歴なども関係なく、誰もが自身のアイデアや企画を年に一度提案し、採用されると最大で1億円の予算が与えられる企画。その予算をもとに採用された新規事業や新サービス、新商品などを実際にカタチにできるのが大きな特色。店社員から事業部長も含め、毎年数百件以上と実に多くの社員が「億チャレ!(正式名称:ローソン1億円チャレンジ!)」に挑戦している。
Q1
そもそも「億チャレ!」に応募しようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?またどんなアイデアを提案したのですか?
A1
実は、「億チャレ!」の存在は、企画がスタートした時から知っていて、「面白そうだな」とは思っていたのですが、応募してみようとか、そのためのアイデアを考えるということは特にはしていませんでした。そんな中で、2021年頃に社内イベントの「元気チャレンジ(歩数をアプリで登録して競い合う企画)」で毎朝のウォーキング中に、コーヒーを購入することが日課になっていました。その時に、「このコーヒーを毎日買う習慣になっている方向けに、何か新しいコンビニサービスができたら良いな」とふと感じたことがベースとなり、「コーヒーのサブスクサービス」のアイデアが生まれました。ちょうどそのタイミングで「億チャレ!」の募集があり、「これは一度チャレンジしてみよう」と決めました。とはいえ、私は店長やSV、そして支店長補佐の経験から、店舗に関する運営や営業に関する知識は豊富だったものの、サブスクサービスを実現する上で必要なアプリやシステム開発は専門外。「アイデアをより具体化するには、誰かの協力も必要だ」ということを同時に考えました。
Q2
そこから、どのように企画を形にしていったのでしょう?
A2
「やるなら、まだどこもやっていない今だ!」と考えて、私のアイデアに力を貸してくれる仲間を考えました。まず、当時私の同僚で同じ支店長補佐をしていた方に声をかけました。その人は、過去に本社のIT関連部署にいた経験があったことから、アプリとサービスの連動について相談すると「これならできるかもしれない」との答えをもらえたんです。それで「一緒にってもらえる?」と言ったら快諾してくれて。嬉しかったですね。さらに本社のIT関連部門の方で共通の知人でもある方にも声をかけると「今のシステムを少し改修するだけで、あまり大きな手間とコストをかけずにできそう」とより具体的な回答とともに、一緒に「億チャレ!」に参加することに快諾いただきました。そうしてもう一人を加えて、最終的に4人でチームを結成。それぞれの専門分野の知識を結集して、企画書として形にしていきました。
Q3
一緒に働く人だけでなく、本社の他部署の人も仲間になるなんてすごいですね。そこから企画書づくり、審査に進んでいかれたわけですが、どんな大変さがありましたか?
A3
基本的には各自が通常業務をしながら、「億チャレ!」に向けた取り組みを進めていく大変さがあり、それぞれがスキマ時間をつくって専門分野の情報収集やサービス提供の仕組みなどを考えていきました。私が働く愛知県とアプリを担当する本社メンバーの東京に分かれていましたが、その辺はメールやオンラインでやりとりできたので、スムーズでしたね。そうした地道な連携を通してつくりあげた企画は、200名近い応募があった第一次審査を通過。そこからまた4人で第二次審査に向けてより踏み込んだ企画書をつくって提案するという流れで、次の第三次審査も通過。一番苦労したというか、緊張したのは社長や役員への最終プレゼンですね。経営者目線のスルドい質問がプレゼン会場で飛び交う中、私やメンバーがそれぞれの専門分野について回答し、提案を無事終えられた時は、ホッとしましたね。同時に、自分一人ではここまでこれなかったなというのはしみじみ思いました。
Q4
「億チャレ!」で企画が採用された喜びはもちろんですが、チャレンジをする中で感じたやりがいや楽しかったことなどがあれば、お聞きしたいです。
A4
まず、最終審査を通過した2組の中に選ばれた時は、メンバーと心の底から喜びあえましたね。その後、私たちが提案した1500円で1ヶ月間毎日1杯コーヒーが飲める「コーヒーのサブスク」サービスは、「マチカフェプライム」という名称で、愛知県内の約620店で約3ヶ月間実証実験されました。その際、SNSやメディア、さらに愛知県のお客さまからも大きな反響をいただけたことは、私たちにとって貴重な経験ともなりました。また実現の過程で非常に本社の方には協力頂き、感謝しきれません。もう一つ、今回のチャレンジを通して良かったことは、若手の方はもちろん、事業部長まで多くの社員が熱い思いや実現したいアイデアを持って日々働いているのを実感できたこと。周りにはこんなにもすばらしい人たちがいると刺激を受けましたし、最終審査の時は20組のプレゼンを聞く機会があり、その内容のすばらしさにも刺激をもらいました。アイデアや企画を実現することはもちろんですが、「億チャレ!」に参加する中でも色んな経験ができることを知れたのは大きな成果です。
Message
学生の皆さんにメッセージ!
ローソンには、私が取り組んだ「億チャレ!」だけでなく、日々の業務でのチャレンジを讃える「社長賞」「グッジョブ賞」、さらにローソンWAYの一つに「アイデアを声に出して、行動しよう。」というものがあります。こうしたチャレンジや自分のアイデア・考えややりたいことを発信し、実現できる環境はローソンならではだと思いますので、ぜひ皆さんもローソンで色んなチャレンジや自己実現をしてほしいです。社員一人ひとりの声を大切にし、周りも応援するローソンで、皆さんのフレッシュで柔軟性あるアイデアをコンビニエンスストア業界で活かしてください。待っていますよ!