ニュースリリース

デジタルを活用した人手不足対応
2019年7月頃から数ヶ月間、2店舗で実施
「深夜時間帯の無人営業」実験開始

2019年3月29日

株式会社ローソン(本社:東京都品川区、代表取締役 社長:竹増 貞信、以下「ローソン」)は、2019年7月頃から数ヶ月間、フランチャイズ加盟店を含む2店舗で、深刻化する人手不足への対策として深夜時間帯の無人営業の実験を開始します。

アルバイトクルーの人手不足の問題は、小売業にとって重要な課題となっています。先般、経済産業省が実施されたフランチャイズ加盟店アンケート結果でも、人手不足という回答が4年前の調査よりも大幅に増加しています。ローソンはこれまで、省力化や省人化のためにデジタル技術を活用した取り組みを行ってまいりました。

今回の実験では、0:00~5:00の5時間をレジに店員がいない無人営業とします。事前に専用アプリ(※1)に登録された方が、店舗入口でアプリ上に表示されるQRコードを読み取る事で、ドアの開錠を行い入店していただきます。たばこ・酒類の免許品、カウンターファストフーズ、切手類、収納代行やチケット発券など店員が必要な商品・サービスの販売を除き、通常通りの商品を販売します。決済方法は、「ローソンスマホレジ」ならびに、現金での支払いも可能で自動釣銭機能が付いた「完全セルフレジ」(※2)の2種類を予定しています。実験開始当初は商品の片付け作業やシステムなどトラブルの備えとして、1名はバックヤードで勤務を行いますが、時期を見て完全無人化に移行します。また、防犯対策として店舗に設置している防犯カメラの増設も行います。来店されるお客様に対しては、開始日前の店内でのお知らせと、店頭で貼り紙によりご案内するとともに、完全セルフレジ付近には操作マニュアルを用意するなど、ご迷惑をお掛けしない配慮を最大限行います。

(※1)ローソンアプリに追加を予定

(※2)自動釣銭機機能付きPOSレジで、電子マネー・クレジットカード・バーコード決済などのキャッシュレス決済に加え、現金での支払いが可能


実験期間中も検証を繰り返し、取り扱い商品の拡大、システム改修や運用方法の見直しなどを随時行う予定です。店舗オペレーション・防犯・物流面の課題、売上の推移、お客様の声などを検証した上で、その後の拡大展開を検討します。これからもローソンは、デジタル技術を積極的に活用し、従業員にとっては働き易く、お客様にとっては便利なお店づくりを行ってまいります。

<実験概要>

・実験店舗:2店舗(フランチャイズ加盟店を含む)を予定

・実験期間:2019年7月頃~数ヶ月間を予定

・無人営業時間:0時~5時

・販売・取り扱い不可:たばこ、酒類、カウンターフーズ、切手類、値引きクーポン券、収納代行・チケット等のサービス全般

・決済方法:「ローソンスマホレジ」、「完全セルフレジ」

・入店管理方法:ローソンアプリによる認証(途中から顔認証システムの導入も検討)


【ご参考:ローソンのデジタル技術を活用した店舗オペレーションの省人化・省力化の取組み】

■セミオート発注(2015年~)
AIを活用した半自動発注システム。
天候、昨年の販売状況、Pontaカード会員データでの同立地他店舗の販売状況など、さまざまなデータを元に発注数の推奨を行う。個々の店舗は「意志入れ」を行い、最終発注数を決定する。
従来の発注方法に比べ、発注業務に掛かる時間が44分削減された。

■タブレット導入(2017年度)

店舗業務の見える化とファストフーズ製造数量の推奨を行う。
ワークスケジュールの効率化・最適化を実現し、店舗生産性の改善に寄与。


■自動釣銭機付POSレジへの入替え(2017年~2019年2月)

自動釣銭機を搭載し、外国人やシニアの方でもレジ業務の負荷が軽減された。同時に多言語(日本語を含む4か国語)でのナビゲーション機能も搭載。現金過不足の発生回数が減るとともに、点検・精算に要する時間が94分削減された。


■ローソンスマホレジ(2018年~)

朝・昼のピーク時間帯のレジ待ち解消やレジ業務の軽減を目的に、東京都内の直営店3店舗で開始。事前にアプリをダウンロードし、お客様ご自身が商品バーコードをスマホのカメラで読み取ることで、店内のどこでも決済できるサービス。ピーク時間の会計にかかる時間が、通常のレジと比較して約4分の1に短縮された。
現在、全国の103店舗に導入。