“プラスチックが循環し続ける社会”の実現に向けてキリングループとローソンが実証実験自社インフラと独自開発の回収機を利用したペットボトル容器回収の取り組みを開始
2021年7月15日
キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典 以下キリンホールディングス)とキリンビバレッジ株式会社(社長 堀口英樹 以下キリンビバレッジ)、および株式会社ローソン(社長 竹増貞信 以下ローソン)は、7月15日(木)より両社のインフラを活用した使用済みペットボトル容器回収の実証実験を、ローソン横浜新子安店(神奈川県横浜市神奈川区新子安1‐28‐7)で開始します。
この取り組みは、両社が目指す“プラスチックが循環し続ける社会”の実現に向け、ペットボトル再利用の循環促進を目的としたものです。日常生活のインフラを担うローソン店舖に、キリングループが独自開発した「ペットボトル減容回収機」を設置し、来店するお客様に家庭で廃棄しているペットボトル容器の回収を促します。さらに、店舗で収集したペットボトルを、キリンビバレッジの子会社である東京キリンビバレッジサービス株式会社(社長 新井裕明)の自動販売機オペレーションルートを使って収集することで運搬の効率化を図り、その後リサイクル工場へ搬入します。お客様がペットボトルをリサイクルする利便性を向上させることで、「ボトルtoボトル」の比率を引き上げていくとともに、容器回収ルートの効率化によるCO2などの環境負荷低減も目指します。
また、回収したペットボトル5本につき、「Pontaポイント」1ポイントを付与し、「ペットボトル減容回収機」設置の認知および「ペットボトル減容回収機」によるリサイクル促進につなげます。
2021年内は横浜市内の数店舗で実証実験を行い、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法案」が施行される2022年内には、実証実験で得られた知見に基づいた取り組みを拡大していくことを目標としています。これからもキリングループとローソンの両社は、“プラスチックが循環し続ける社会”の実現を目指し、メーカー・流通・お客様が一体となって社会の課題解決に取り組んでいきます。 |
キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン 2027」を策定し、「食から医にわたる領域」で価値を創造し、世界のCSV※1 先進企業となることを目指しています。CSVの「環境」取り組みの一環として、社会と企業のレジリエンス強化へ向けた新たなビジョン「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、「容器包装を持続可能に循環している社会」を目指すことを宣言しています。また「キリングループ プラスチックポリシー」では、2027年までに日本国内におけるPET樹脂使用量の50%をリサイクル樹脂にすることを掲げています。これらの達成に向け、リサイクル樹脂を100%使用した「R100ボトル」の展開拡大や、三菱ケミカル社(社長 和賀昌之)との共同プロジェクトを通じて「ペットボトルやその他のペット製品からペットボトルへ」を実現するケミカルリサイクル技術※2の確立を目指します。
※1 Creating Shared Valueの略。お客様や社会と共有できる価値の創造
※2 廃ペットボトルを選別、粉砕、洗浄して汚れや異物を取り除いた上で、解重合(化学分解処理)
を行い、ペットの中間原料まで分解、精製したものを再びペットに重合(合成)する方法
ローソンは、脱炭素社会の実現に向けて「Lawson Blue Challenge 2050!」を策定し、環境課題に対応した取り組みを進めています。具体的には、2030年までに、1店舗あたりのCO2排出量を2013年度対比50%削減、食品ロスを2018年度対比50%削減、プラスチック削減において2013年度対比30%削減とオリジナル商品の容器包装に環境配慮型素材50%使用を目標にしています。さらに2050年までに、1店舗あたりのCO2排出量を2013年度対比100%削減、食品ロスを2018年度対比100%削減、オリジナル商品の容器包装に環境配慮型素材100%使用を掲げています。また、ローソンではプラスチック削減の取り組みとして、マチカフェのアイスコーヒーやチルド飲料の一部商品での紙カップへの変更、おにぎり包材の変更などを行ってきました。
【参考資料:本取り組み詳細】 キリンビバレッジとキリンホールディングス パッケージイノベーション研究所および機器メーカーで共同開発した独自機器。表面のデザインには、CSVのフラッグシップブランドとして、環境に配慮した取り組みを推進している「キリン 生茶」を配しました。 |
サイズ |
幅750mm×高さ1350mm×奥行450mm |
電源 |
単相100V |
回収対象 |
容量2リットル以下の飲料用ペットボトル容器 |
Ponta |
Pontaカードもしくはアプリのバーコードを据え付けの |
■ペットボトル回収の流れ
①ローソン店頭の「ペットボトル減容回収機」でお客様から空ペットボトルを回収
②お客様には、ペットボトル5本回収につきPontaポイント1ポイントを付与
※Pontaポイントを受け取るかはお客様が選択可
※Pontaポイントを受け取らない場合は、「ローソン緑の募金」として
(公社)国土緑化推進機構へペットボトル5本回収につき1円を寄付
③一定量集積した空ペットボトルを、自動販売機のオペレーションルートで収集
④ペットボトルリサイクル会社へ再生ペットボトルレジンの原料として供給
⑤製造したレジンが飲料メーカーへ供給され、リサイクルペットボトルとして再利用
【参考資料:キリングループのプラスチック削減に向けた取り組み(一部)】
当社は「キリン 生茶」をCSVのフラッグシップブランドとして、無糖茶市場の活性化に貢献するとともに、プラスチックに関する社会課題解決への貢献を目指しています。「R100ペットボトル」採用商品とラベルレス商品の発売により、年間約1,400トンのプラスチック樹脂使用量削減※3と、年間約1,300トンのCO2排出量削減※3を見込んでいます。
※3 製造計画に基づく当社試算
「R100ペットボトル」の取り組み |
ラベルレス商品の取り組み |
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「キリン 生茶」 600ml 「キリン 生茶 ほうじ煎茶」600ml 「キリン 生茶デカフェ」 430ml |
「キリン 生茶 ラベルレス」6本パック 「キリン 生茶 ほうじ煎茶 ラベルレス」 |
「キリン 生茶 ラベルレス」 |
キリン 生茶 ラベルレス(EC限定品) |
【参考資料:ローソンのプラスチック削減に向けた取り組み(一部)】
「アイスコーヒー」の紙カップ化 |
おにぎり包材の変更 |
オリジナルドリンクヨーグルト全品の紙カップ化 |
ナチュラルローソンでの木製スプーン |
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2020年4月から手巻おにぎり、直巻おにぎり、セットおにぎりの包材において、植物由来の原料を使用することや包材の厚みを薄くするなど仕様を変更(一部商品を除く)。 |
2020年5月からドリンクヨーグルト全品のカップをプラスチック製から紙製に変更。さらに、商品に貼付しているストローを、一部に植物由来の素材を配合したストローに変更。 |
8/17(火)~約3ヶ月間、東京都内の直営店8店舗で、商品をご購入いただいた際に無料で提供している「スプーン」を、紙製の袋に入れ、木の素材に切り替えたものを提供する実証実験を実施予定。 |