ニュースリリース

加盟店経営の安定に向けての新たな施策について

2020年2月7日

株式会社ローソンは、昨今の環境変化により経営が厳しくなっている加盟店さんが出ている状況から、加盟店さんの安定した店舗経営継続を重要課題とし、新たな施策を追加いたします。低利益の加盟店さんに対しての支援や複数店推進に向けた施策、新規加盟者への施策など短期~中長期の取り組みを行い、さらなる強いパートナーシップを築いてまいります。

人口減社会において、小売業界ではパイの奪い合いによる厳しい競争激化と人手不足による人件費高騰などの環境変化が起きています。

ローソンでは従来より、経営が厳しい加盟店さんへの置き換え施策(他店への移動)を行ってまいりました。また、経営の安定化には複数店経営による加盟店さんの地域ドミナントが重要ととらえ、複数店化施策を進めてまいりました。現在では店舗数で72%が複数店経営となっています。

一方、加盟店数では58%が単店経営をされている状況です。今回、複数店化経営をさらに進めていく施策を実施いたします。


具体的には、店利益の低い単店経営加盟店さんに金額の支援と複数店移行のための教育・研修制度を設けました。また、新規物件の契約において、従来は本部が物件の契約をした後に店舗を運営される加盟店さんの承諾を得ておりましたが、今後は物件選定後、加盟店さん承諾を先行し、承諾を得た物件のみと契約致します。

さらに、新規加盟者さんに関しては、従来は新店の経営が中心となっており、この際に予測日販との開店後の実質日販との乖離が生じておりました。これを解消するため、既存店(直営店またはFC戻り店)を経営していただく事にいたしました。これにより、予測日販との乖離を防ぎ、かつ新店クルー募集の必要もなくなります。

また、新たに5年契約の新パッケージを新設いたします。さらに、全社の経営目標については、売り上げから加盟店利益に変更します。


1.単店で経営が厳しい加盟店さんをサポート (短期戦略)

 

2.店長育成サポート(短期戦略)

複数店経営に向けて、本部社員(トレーナー)が直接店舗で店長の育成をサポートします。


3.新規加盟者さんは既存物件を経営(中長期戦略)

新規の加盟希望者には既存店舗をご案内します。事前に売り上げも把握でき、クルーさんがいる状態でスタート出来る為、売上に対する不安や求人コスト・教育の負担などが軽減されます。




4.新店契約の変更(中長期戦略)
本部と既存加盟店双方の判断による出店へ(加盟店承諾後に物件契約)


5.5年契約パッケージを新設
10年間のフランチャイズ契約に不安を感じる方に向けて、新たに5年間の契約パッケージを新設します。選択制となります。(2020年度中に開始予定)

6.本部経営目標を「店利益」へ変更
加盟店さんの利益に本部がこだわり、これまで以上に責任を持って取り組んで行く為に全社の経営目標を売り上げから加盟店利益に変更し、店利益前年比110%を目指します。(今期推定実績105%)
なお、全社員の賞与KPIを「店利益」へ変更します。

7.新「オーナーサポート制度」
全国7拠点に約100名を配置し、オーナーさんの休暇取得をサポートします。

8.これまでの施策を強化
①ローソンは加盟店が自由に選べる時短パッケージを用意しており、加盟店さんの要望に応じて今後も柔軟に対応してまいります。

②今年度、元日休業実験や深夜無人実験を行いました。さらに検証を進め、加盟店さんの負荷を軽減する実験検証を進めてまいります。

③見切り(値引き)販売は従来より加盟店さんの自由となっており、システムや値札等も完備しております。フードロス対策および廃棄ロスによる加盟店利益向上のひとつと考えており、さらに推進して参ります。本部によるサポートを行い、拡大を目指します。

④テクノロジー活用による店舗オペレーションの省人化を更に推進して参ります。

⑤加盟店さんとの対話では従来より、オーナー福祉会、エリア会、MO(多店舗経営)総会、各種コミュニケーションツールを活用して参りました。今年度は新たに3つのオーナーホットラインの相談窓口を新設しました。これをさらに進めて対話強化を図ってまいります。