ニュースリリース

東日本大震災に関する今までの対応まとめ

2011年4月14日

※震災発生以来、リリースや広報ブログにてご案内してした参りましたローソンの対応を、ダイジェスト版としてまとめました。

ローソンは、地震発生後直ちに対策本部を設置し、被災地への救援物資の提供、店舗の営業継続と商品供給に全社一丸となり取り組んでまいりました。

 

(1)加盟店オーナーおよび店長さん、加盟店従業員の方の安否について

2名のオーナーさん、2名の店長さん、6名の従業員の方がお亡くなりになっています。心よりご冥福をお祈りいたします。また4月14日現在、2名のオーナーさん、3名の店長さん、38名の従業員の方の安否確認が未だとれておりません。

 

(2)東北地方及び茨城県の店舗状況について

震災前には東北6県と茨城県に911のローソン店舗がありました。阪神・淡路大震災などのこれまでの経験から、店舗を営業することが地域の役に立つと考え、出来る限り営業するよう努めました。しかし、震災直後は建物の破損・停電・断水・商品供給ストップ等の理由で、営業を継続できたのは6割に留まっていました。4日後の3月15日には一部の工場や配送センターが再開し、8割近い店舗が、更に11日後の3月22日には9割以上の店舗が営業可能となりました。

 

津波による流出や崩壊により20店舗が閉店を余儀なくされました。さらに現在休業中の店舗は35店舗あります。休業理由は、大規模な改修が必要、福島第一原発30km圏内等です。休業中の約15店舗が4月~5月の開店に向け改修に入っています。また、周りに商店がなく買い物にご不便な地域に、仮設店舗を順次開店する予定です。

 

 

店舗営業(3月13日現在)

店舗営業(4月14日現在)

店舗数

営業中

休業中

店舗数

営業中

休業中

青森県

170

165

5

169

168

1

秋田県

154

152

2

154

154

0

岩手県

161

1

160

149

140

9

山形県

61

39

22

61

61

0

宮城県

164

46

118

155

144

11

福島県

96

45

51

95

82

13

茨城県

105

76

29

105

104

1

合計

911

524

387

888

853

35

※福島県の休業店舗には、福島第一原発30km圏内の8店舗が避難休業店舗として含まれています。


(3)ベンダー工場と配送センターの被災について

今回の震災により、東北地方および関東地方のベンダー工場(商品製造工場)と配送センターが被災し、店舗への商品供給が十分に出来ない状況となりました。

 

<東北地方>

【ベンダー工場の状況】

  弁当やおにぎりを製造する、青森・秋田・岩手・宮城・福島の5工場全てが被災により一時停止。3/14に青森・秋田の工場が復旧、3/15に岩手、3/16に福島の工場が復旧。宮城の工場は5月中旬に復旧予定

【配送センターの状況】

  チルド商品を配送する、青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の6つのセンター全てが被災により一時停止。3/13に青森、3/14に秋田、3/15に岩手、3/16に福島、3/18に宮城・山形が復旧
  常温商品を配送する、岩手・宮城の2つのセンターが共に被災により一時停止。3/23に岩手が復旧、宮城のセンターは4月下旬復旧予定
  冷凍商品を配送する、青森・岩手・宮城の3つのセンター全てが被災により一時停止。3/13に青森、3/15に宮城が復旧、3/16に岩手が復旧

 

<関東地方>

【ベンダー工場の状況】

  弁当やおにぎりを製造する5工場のうち、千葉県船橋市の工場が被災により一時停止。4/4に復旧

【配送センターの状況】

  チルド商品を配送する10のセンター全て異常なし
  常温商品を配送する6つのセンターのうち、千葉県野田市・船橋市の2つの工場が被災により一時停止。3/12に共に復旧
  冷凍商品を配送する6つのセンター全て異常なし

 

(4)東北地方の商品供給について

ベンダー工場の復旧に伴い、商品供給を再開致しました。また北海道からパンを青森県・岩手県に補充し、東京から福島県・宮城県・山形県に加工食品や日用品を毎日トラックで納品致しました。3/13より順次、各県店舗へパンの納品を再開致しました。3/14より順次、各県店舗へおにぎりの納品を再開致しました。3/26からは弁当、3/27からはサンドイッチの供給を東北全県に再開致しました。現在は1日2便の納品体制ですが、お客様のお求めになる商品数が多いことから、店舗では品不足の状態が続いております。

 

(5)本部からの応援隊の派遣について

被災地店舗の営業再開に向けて、店舗の現状把握と店舗営業支援を目的に、発生翌日の3月12日より本部社員を現地に派遣しました。

 

 

出発日

人員数

目的

第一陣

3/12

7名

店舗現状把握

第二陣

3/14

32名

店舗営業再開に向けた業務

第三陣

3/18

34名

店舗の耐震状況・被害状況調査

第四陣

3/23

30名

店舗の営業再開に向けた業務

 

ローソンは1995年に起こった阪神・淡路大震災の時、100名以上の応援隊を一度に派遣して支援しましたが、今回は被災地での食糧確保が困難である為、小部隊での派遣を余儀なくされました。

 

(6)救援物資のお届けについて

ローソンは東日本大震災の被災地の支援として、発生2日後の3月13日より各県の災害対策本部へ救援物資をお届け致しました。

 

■これまでの救援物資お届けについて

<累計>

おにぎり

85,000個

パン

55,000個

水2Lペットボトル

5,760本

カップラーメン(箸込み)

40,000個

累計

185,760

 

3/13:<宮城県対策本部(宮城県庁)>    ルート:東京→宮城県庁

水2Lペットボトル

5,760本

カップラーメン(箸込み)

40,000個

合計

45,760

 

3/14:<青森県対策本部(八戸市体育館)> ルート:伊丹空港→青森空港→八戸市体育館

おにぎり

1,450個

 

3/14:<茨城県災害対策本部(茨城県庁)> ルート:伊丹空港→羽田空港→茨城県庁

おにぎり

18,550個

パン

10,000個

合計

28,550

 

3/15<岩手県災害対策本部(岩手県庁)>  ルート:函館港→青森港→岩手県庁

パン

24,000個

 

3/15<福島県対策本部(福島市役所)>   ルート:伊丹空港→羽田空港→福島市役所

パン

10,000個

 

3/15<福島県災害対策本部(郡山市)>   ルート:伊丹空港→羽田空港→郡山市

おにぎり

25,000個

 

3/18:<宮城県災害対策本部(東松島市)> ルート:航空自衛隊小牧基地→福島空港→東松島市

おにぎり

40,000個

パン

11,000個

合計

51,000

 

全国に生産拠点と配送網のインフラを備えているコンビニエンスストアは、災害が発生した後の初期段階で調理せずに食べられるもの等(おにぎりやサンドイッチ類)を含む救援物資を被災地の災害対策本部へお届けすることが使命であると考えております。

これまでの震災(阪神・淡路大震災や新潟県中越沖地震等)では、近隣の工場や配送センターが、翌朝避難所におにぎり等を届けました。今回は被災地域が広範囲であったことと、関東も被災したことから、関西と北海道から救援物資の搬入を行いました。

 

(7)義援金募金について

<東日本大震災義援金募金>

【実施期間】

2011年3月13日(日)から2011年4月30日(土)まで

【実施店舗】

全国のローソン店舗(8,900店舗/2011年3月末現在)

【義援金募金額】

502,888,633円(2011年3月31日現在)

  ※上記金額を4月8日に日本赤十字社にお届けしました。

今後、4月末と5月末にお届けする予定です。

 

<東日本大震災Pontaポイント募金>

【実施期間】

2011年3月13日(日)から2011年4月30日(土)まで

【ポイント募金額】

31,098,806ポイント<円>(2011年4月14日現在)

 

(8)節電対策実施について

ローソングループの店舗において下記のとおり節電対策を実施しています。

実施内容

実施時期

対象店舗

店頭ライン看板消灯

終日

東京電力管内の店舗

店外サイン及び駐車場誘導看板消灯

終日

東京電力管内の店舗

店内照明50%以上消灯

日中

被災地以外の全国の店舗

店内空調停止

終日

被災地以外の

北海道・沖縄を除く全国の店舗